不足感から決断しないこと

2020年8月にプランニング開始、12月末に工事が始まり、2021年2月の終わりが納期だった古民家リノベ。まだ続行中です。
そして当初見積もりより一時130万円ほど費用が超過しました。見積もりは、不測の事態に備えて予算より150万円ほど余裕を持って組んだので、ほぼ予算上限になりつつある感じでした。
しかしこの予算は引っ越しや新しい家電、家具、庭の造作も含む金額のため、私としては家の工事だけで使い切りたくない金額。そこで玄関ドアと欄間を付け替えるのをやめて40万円ほどコストダウンしました。
それから工事の他のところで浮いた分30万円ぐらいを業者さん側が捻出。
つまり現時点では、納期1ヶ月遅れ、見積もり超過分60万円ぐらいという状態です。(130ー40ー30)
結果的に60万円になんとか収まった訳ですが、本当なら私の追加負担(vs 見積もり)は200万円以上、行っていたかもしれません。

なぜそうなったのか。やはり不測の事態が起こってしまったのです。これは古民家あるあるなのでしょう。
古民家と普通の中古住宅と何が違うか。古民家は、経年劣化によって、土台や柱など、建物の安全を支える部分にお金がよりかかるところが違います。新築>古民家リノベ>普通の中古住宅リノベ、の順でお金がかかるのではないかなぁ。基礎部分がしっかりしていたら、内装だけ好きなように変えたら良いですから、基礎部分に手を入れなくてはいけない古い家はやはりお金がかかります。
傷みがひどい古民家はスクラップして新しく家を立て直した方が手間がかからないという人もいるかもしれません。
私の家では、基礎工事のため、写真のように床はほとんど全て剥がし、壁も大部分壊し、天井も一部を除き、剥がしました。

土の地面が見えます。コンクリートの箱は昔のこたつ。

スケルトン天井

最初に見つかったのはシロアリでした。建築士さんと施工会社の現場監督さんが目視では見つけられなかったのを建築士さんが呼んだシロアリ専門家が詳しく見たところ、表面に見えない部分がやられていたところがあったようです。
そのため床の基礎を追加で補強しました。格子状に組まれている床の基礎にさらに新しい角材を足す工事です。
基礎がグラグラしないように金属の杭やビスでかなり細かく留めていました。(建築士さんがマジックで角材の上に1つ1つ漏れがないようにビスを打つ場所にマルをつけていました。)床鳴りがするのは基礎が弱っていてしなっているからなんですね。そしてこれ以上シロアリ被害が広がらないように薬品散布。
床をほとんどめくったので、ついでに断熱材も仕込んでもらいました。
ここまでで私の追加負担は30万円ほど。これは業者さんがかなり頑張って下さった金額です。
ただ、ここまで来るのに2ヶ月の工期の内、1.5ヶ月を費やしました。だから工期があと1ヶ月必要とのこと。
建築士さんの説明はちょっと不明瞭でした。今でもあまりわかりません。私には伝えない方がいいと判断した情報があるのかもしれません。
床の基礎に想定よりも問題があり、各所に確認を取り、大工さんや専門業者さんなど、いろんな人がいろんなことを言ったみたいです。
床や天井や壁は全てつながっているので、取り払ったことで予期せず建物全体がバランスを崩したというようなこともあったようです。
建築士さんが慎重に完璧を期した工事をするために情報収集を行い、一時工事を止めていた時期があったためと、もう工期延長がないように余裕を持って組み直したため、このようなことになったようです。
それでも最善を尽くして下さったのだろうし、追加費用の見積もりもかなり無理をして下さったのが明らかだったので、追加費用を飲みました。
これが床の話です。

そして屋根の話です。下の写真の左側に見えるように、家の外側に足場を組み建築士さんをはじめ、業者さん達は初めて屋根の状態の全貌を知ることができました。
見積もりの時点では、梯子で登って一部を見ただけだったので、やはり蓋を開けて見たら状態が悪かったということのようでした。

屋根の追加工事は3オプション。
①今回はやらない。②70万円でやる。③100万円でやる。

①は、すぐに雨漏りがするなどはないが、遅かれ早かれ、工事は必要になる。③をやれば何年も大丈夫。②をやってもいずれは残りをやる必要がある。
建築士さんは、予算もあるので今すぐにやらなくても良いのでは?と言ってくれましたが、たぶん何年か後でやるとすると、また足場も組まなければいけないし(結構高い)業者さん達が今提示してくれている金額はかなり頑張ってくれているので、今やるのが1番安上がりのように思えました。従って私はオプション③でやることにしました。
上に書いたように、30万円ほど他で浮いた分と相殺して、屋根の追加負担は70万円ぐらい。
床の追加 30万円屋根の追加 70万円玄関扉、欄間交換中止 −40万円計)60万円
で、庭もそれなりにいじれ、何とか欲しい家具も買えそうな金額感に収まりました。

そしてここから急にスピリチュアルになります。笑
私は豊かさを受け取ることを念頭にこのリノベプロジェクトを進めていったのですが、結局は一部欲しいものをあきらめることにしました。

玄関ドアをギブアップするかどうかで悩んでいた時に筋反射で引いたカード。
「あなたは今、何をするべきか、何を選択するべきか知っています。」というメッセージでした。
これを見てギブアップしようと決めました。ドア交換を止めても私の豊かさは損なわれないと感じたのです。

「お金が足りないから仕方がない」という不足感から決断したのではないところにとても意味があると思っています。豊かさって、顕在意識の欲しいものが全部手に入ることでもないと思うのです。
追加で40万円出せば(そしてそれは出せない金額ではなかった)玄関ドアは交換できたのですが、私は他に欲しいものもありますし、今ついているドアは機能的には問題ないものなのです。それを諦めれば、他のたくさんのことを余裕を持ってできそうだし、そちらの方が私には大切かなぁと思いました。

それから業者さんに対する信頼感が揺らがなかったことも、私にとっては大きなことでした。
不動産屋さんに対しては、揺らぎまくり、ストレスたまりまくりだったので(笑)

うがった見方ですが、もしかしたら、業者さんに「いっぱい喰わされている」のかもしれない。プロである彼らは、築70年弱の古い家の工期や工事費用がこうなることは始めからわかっていたのかもしれません。でもそれを正直に出すと私が工事をやめたり、他の業者さんにスイッチするかもしれないと思われたので、引き返せなくなった時点で後出しにして来たと思わなくもないのです。(左脳で可能性としてシミュレーションしています)
しかし恐らく利益率の低いであろう工事を無理して受注したくないでしょうからそれも考えにくいのですが。彼らは古い家が好きだから、ここまでやってくれているのだと感じます。

違いは何なのか。人の違いもあるかもしれませんが、私自身のエネルギーの違いではないかと思います。人から裏切られる、蔑ろにされる、というフィルターがあると、何が起こってもそういう受け取り方になってしまいます。そういう人たちや出来事を引き寄せてしまいさえするのです。今回そうはならなかったのは、そのようなフィルターが取れてきたからかなぁと嬉しく思っています。
工期の遅れ、金額の超過は確かに起きないに越したことはないのですが、それもそれほどストレスになってないのは驚きです。今まではずっとぐるぐる考えてしまう人でしたから。
このプロセスを越える上で大きなサポートになったと思うのは、
なんとゴミを拾うことでした。
最初は、玄関脇に咲く椿の落ちた花殻を拾うために始めたことだったのですが、よく見ると新居の周りに何年も堆積した落ち葉や枯れ枝がたくさんありました。それらを拾っていると、不思議に心が落ち着きました。

2月は週に2回ほど、毎回30ℓのゴミ袋2袋分ぐらいを軍手を着けて拾いました。(何しろずっと放置されていたので呆れるほど降り積もっているのです!)
落ち葉や枯れ枝を拾って、植栽の根元にエネルギーが通る様を見ると単純にすっとしましたし、春に向けて出てくる新芽の兆しを近くで見ることができたのも気持ちが明るくなりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。