着工まで③ 〜見積書攻略法〜

着工まで① 〜古民家リノベ業者の選定〜

着工まで② 〜古民家の傷み具合〜

の続きです。

これが普通なのかわからないですが、見積もりを出してもらうまでに2か月かかりました。

最初の見積もりが出てきてから、契約までに改訂は5−6回はしました。

建築士さん的には、この家はかなり難易度が高く、部屋によっての対応も違い、普通の家のように壁や床の広さを測って、一式いくら!というようにできないと言うのです。

それはつまり、古い良いところはなるべく生かしたい一方で、修復が必要なところもあり、部屋Aは壁は塗るけれども天井は塗らない、部屋Bは部分的に壁を補強して塗る、など、一箇所ずつ、現地で確認しながらプランを練り、それを積み上げる必要があるということ。

契約の前に、細かい内装を除き、大部分のプランを終えることになりました。

古くてそのままでは住めないので目に見える部分はほとんど手を入れました。

そのうち、キッチンとお風呂は、業者さんが指定する大手メーカーのものを入れました。(業者さんの強い勧めによりキッチンの収納扉は彼らのデザインのものに付け替え)

あとはかなり細かく打ち合わせをして、やること、やらないことを決めました。

そのプランニングのベースとなったのは見積書でした。

現場で討議して決まったことを業者さんがコストに落とし込んで行くのです。

紙の見積書は、アクション別に項目が分かれていて、部屋別に分かれておらず、施工者には必要な情報ですが、施主には超絶わかりにくかったです。

例えばこんな具合です。

*****

1)塗装

キッチン壁 xxx円(単価×個数)

リビング壁 xxx円

玄関天井 xxx円

扉 xxx円

洗面所家具 xxx円

2) フローリング

キッチン xxx円

リビング xxx円

寝室 xxx円

3) 住宅設備

システムキッチン xxx円

ユニットバス xxx円

トイレ xxx円

4) 解体撤去

(以下略)

*****

例えばキッチンにいくら使うのか見るには、塗装、フローリング、住宅設備などの項目をページをめくってキッチン関連の内訳の数字を拾い、合算しなくてはいけません。

見える化の反対で、もしかしてわかりにくくするためのワナ?

これ、施主の皆さんどうしているのでしょう?

紙のままでは見にくく、情報の概要がわからないので、この見積書を私はExcelにすべて入力しました。

これでどの部屋にいくら使うのか集計ができるようになりました。

そして打ち合わせをする度に出る改訂版の数字をまたExcelに入れ、増減を確認するというようにしました。

黄色いところは前バージョンと比較して不自然な(打ち合わせにない)数字の動きが見られる部分。

結果、全体のコストの1番多く(15%)を占めているのがキッチンであることがわかりました。

コストカットのターゲットをまずキッチンに絞りました。

なぜキッチンがそんなに高かったかというと、業者さんがオーダーメイドのキッチンを見積もっていたからです。

問題のキッチン

私はオーダーメイドのキッチンにこだわりはなかったので、既製品を入れることにしました。

そしてそれでも予算を超過していたので、全体的に何ができるかを業者さんにあげてもらい、以下のようなコストカットをしました。

  • 壁の全てをペンキ塗装→洗面所とトイレをクロス(壁紙)に。
  • キッチンの床を全面タイル貼り→タイル貼りは(寒いし高いので)一部にしてフローリング。
  • 用途の決まっていない和室はほとんど手を加えず既存利用。

Excelにデータ入力して増減を見たおかげで、業者さんのミスをかなり見つけました。

トイレの価格が2倍になっていたり、計算式のミスを発見したり、項目の漏れやダブりを発見したり。

これは業者さんとの認識の違いかもしれませんが、彼らにとっては見積もりはあくまで見積もりで、大まかに数字がわかればいいじゃんというノリではないかと思います。

工事が進むにつれて正確なコストを算出して顧客に請求するので、彼ら的には見積もりの段階ではどんぶり勘定でも良い。(ミスの言い訳かもしれませんが)

改訂版のPDF ファイルがメールで来るのを

こんな面倒なこと、みんなやっているの?

と思いながら、コンビニでプリントアウトしてExcelに打ち込む私。

打ち合わせの前日にメールが来るので、睡眠時間を削ってやった日もありました。

どんな修行やねん

とは言え、大きなミスがあったり、小さなミスも多発すると、プランが歪みますので、Excel集計したことは良かったと思います。

いや、難易度が高く、細かくプランニングしなければいけないのならむしろ絶対に必要でした。

私としては、見積もりは最大コストとして捉えていて、予算にはもちろん限りがあるので、工事中にそれを超過されると困ります。

だからできるだけ費用をできるだけ積み上げ、事前に見積もっておきたい。

そして見積もりの合計+不測の事態に対応するためのバッファーを別に取り、合計が予算金額になることを目指しました。

そうすることでやりたいことの優先順位をはっきりさせ、予算を超えて出費がないように計画しました。

何というか、お金を逆にもらいたいぐらい大変でした(汗)

続きます

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